マイスター研修の感想

草むしり.com高松 牟礼英則

11月1日から12月15日までの45日間を草むしり.com本部株式会社草むしりでマイスター研修をさせて頂きました。

私の今回の研修参加のきっかけは香川県の中谷石材に所属し、墓石営業として15年が経過しお客さんとの深い縁を作りたい、もっとお客様から頼られる人になりたいと考えていた頃、弊社の草むしり事業部、草むしり.COMのチラシを偶然に見かけました・そこには初代マイスターの遠山さんが自分を曝け出していて、正に会社でなく個人を売り込みしているのを見て衝撃を受けました。そこで、この事業は中谷石材の将来の柱の一つとして充分やっていけるのと私のお客様との関係つくりへの思いに合致するのではと思い、自らこの事業への参加を志願しました。そして今年の6月から香川県で草むしり.comの事業に参加し作業をしていました。ですからある意味研修に参加するまで4か月も香川で同じことをしていると思い込んでいました。しかし、いざ研修に参加すると目から鱗とはこの事かと思える日々の連続でした。

先ず働く皆さんの姿が全然違いました。皆で草むしりをして皆で剪定、皆で伐採、皆で片付けをしている姿は今までの常識が覆りました。香川では剪定する人、草むしりをする人、仮払い機を使う人、片付けをする人と分業制になっていました。私もこの4か月草むしり、片付けしか、したことがありませんでした。全員が同じことをすると、作業も速く仕上げも綺麗に仕上がることがよく分かりました。そして作業する一人一人の動きに無駄がなく誰もが仕上がりイメージを共有して目標に向かって動いている姿は本当に見事でした。初日で岡本さんに片付けは奥から手前に片づけていくそれも皆でして行くことと言われました。私のやってきたことには片付けさえも効率の悪いやり方をしていたんだと気づきました。竹内さんには、この仕事の誇りを教えて頂きました。一つ一つの動きに集中してかかる事、お客様が常に家の中から見ていると思いなさい。何をするにしても自分の動きや振る舞いで信用してもらえるようになりなさい。草も1本残らず抜く方法、剪定もどうしたらきれいに仕上がるか等常に上を目指す事、技術・工夫を追及するよう教えてくれました。

剣持さんには技術ももちろんのことですが、人としてとても参考になりました。人間は楽を選んでしまう生き物。その上で楽な方、苦の方があれば自ら率先して苦を選ぶこと、そうすれば必ず誰かが見てくれているし、そうでなくとも自分に自信が出来るし、仕事を楽しむことができるとおしえてくれました。まさに剣持さんの働きを見るとその生き方をしているなと思いました。

林さんは毎日寒い日も雨の日も関係なく朝6時前にはその日使う道具を整備して皆が安全に使えるようにしていました。朝礼が終わると必ず全車の窓を拭いていました。とにかく皆のことを思っていないとこんな事は出来ないだろうし、準備の大事さがわかりました。明るく接してくれる姿に香川で1番上の年齢の方が68になりますが林さんを見ているとまだまだ出来ると思わせていただきました。

信澤さんは、まだ1か月余りの経験ですが、皆についていこうと動いています。50代後半に差し掛かり素直な心で指示に従う所、大らかな心で早くも皆に馴染み、先輩も仕事は厳しく、それでいて終わったら楽しく話すコミニケーションをみて新人教育をしていくヒントを得ました。送別会をしてくれた日の司会見事でした。とても楽しかったです。

12月から高崎で独立した高梨さんにも技術指導の面でたくさん教えて頂きました。高梨さんと2人での施工はとても参考になりました。エンジントリマーを使わせてもらい生垣の剪定をしました。

草むしり隊の柳井さんの所で1日研修させていただきました。松の剪定をわかりやすく教えて頂きました。香川でこの事業で成功することを強く応援してくれました。食事中話した中で、この事業へ参加したいと思った人に悪い人や儲けだけを考えている人はいない。本気で何か社会に役に立てる事を考えている人だからと話したことが印象に残っています。

そして代表の宮本さんには何よりこの事業へのかける思いに姿を通して教えていただきました。現場に行く道中、事務所にいるときの話は何度も自分の心に響きました。宮本さんは過去の辛い経験、失敗した経験この事業を立ちあげた頃の話は自分とは比べものにはならない位壮絶でした。そんな話を包み隠さずしてくれるのも聞く私に技術より強い気持ちさえあれば絶対うまくいくんだ、あきらめるな、とにかく何事にも自分で(解決する)(突破する)(超えていく)事を続ければその行動が当たり前になるんだと教えてくれました。私も中谷石材の人材教育の場で主体的に行動することで自立していくと教わりましたが、実際にそういう人を見たことがありませんでした。が宮本さんは正に自立人だなと思いました。この研修中でも作業中は真剣な顔になり草に向き合っている姿、剪定くずをどんどん片付けする姿、周りを見て注意している姿、一つの動きにすべての責任を背負っている感じがしました。朝礼時にも宮本さんの創業当時のこの事業への思いや、将来のビジョンを紹介する姿にも、この事を突破する・超えていく習慣がついているから堂々と言えるんだなと思いました。私も今からでも遅くないと強い気持ちをもって自分の思いを表現していきたいです。そうすれば、おのずと良い仲間が加わり、お客様にも喜んでもらい、家族も応援してくれる三位一体・三方よしの会社が出来ることを実感しました。

この研修を通して思ったのが専門力はもちろん教えてくれるだろうと思っていましたが、人間力の大事さまでも教えてもらえるとは思っていませんでした。まさに、この45日で簡単には変わったとは思っていませんが、私は、この事業の心の拠り所、故郷ができました。

どんな場面でも自分に甘えが出た時にはこの研修を思い出して甘えをなくすことが出来ると思っています。私は妥協する癖がついていました。宮本さんの姿を通して私の心に何が足りないかが理解できたことが、研修での収穫でした。

これからは私の振る舞いで周囲が影響を受け手本となれるような人になり草むしりマイスターの名に恥じない行動をしていきたいと思います。

45日間本当に皆様にはお世話になりました。有難うございました。